山本淳子
Junko Yamamoto

カンテ部門「ティエント」

Comment受賞者コメント

スポーツはやったけど、ダンスはやってないなぁとふとしたきっかけで始めたフラメンコ。もう42年になります。でもフラメンコの事を全然分かっていないと思い、バイレの為にカンテを習い始めました。しかし全然身につかず。本気になったのはディエゴ・ゴメスさんが私のシギリージャで涙ぐんでくれた事。マンサニージャの枝光さんがカンテに向いてると言ってくれた事。それで本気になり、セビージャに行く度に先生についてカンテを習い始めました。


さらに幸運な事に、今枝友加先生がヘレスから帰国し、名古屋の私のスタジオでクラスを開いてくれました。カンテの個人レッスンも!昨年初めて新人公演に出た時は、アレグリアスを歌うのが楽しくて、楽しくて。今聴くとアチャーと言う所が一杯ですが。今年はティエント。毎回セビージャで習った歌を今枝先生に検証してもらう感じです。厳しくて繊細な指導。


伴奏をお願いしたパコさん、聞いてもらったモイさんから、いいよ、いいよ、オリジナリティがある、ナチュラルで歌う度に感情が変わるのもいい。と言われて本当に嬉しかった。ところがところが、8月6日に膵臓がんステージ4と判明し、平均余命1年の宣告。背中とお腹の痛みがどんどん増しましたが、こちらは鎮痛剤で何とか凌げます。でも声を出す気になれず、YouTubeでこう歌いたいの、と言うカンテを見つけ、イメージトレーニング。当日はパコさんのギターの音に乗せて自然体で感じるままに歌おうと決めました。


病気の事はFacebookにも公開していたので、新人公演の時は本当に沢山のハレオをいただきありがとうございました。来年は痩せてヘロヘロになってもバイレで出場するチャレンジャーになりたいと思います。金髪のカツラで踊っているかも知れないです!とても楽しみです。

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